微妙な空気になった会場を出て
姉のいる控室に行くと
化粧台の前に座って
放心したような表情の姉が
ポソリと呟きました。
「どうして・・・・」
「どうして、あの人が母親なんだろう・・・」
これは今もなお
私達姉妹が日常的に思うことです。
親を選ぶことは出来ないし
過去を変えることも出来ないけど
母のことは
人生でどうしようもない理不尽の中でも
最も憂える理不尽でした。
ショーのイベント自体は好評だったようで
優勝は姉に決まり
ドレス代も無料になったのがせめてもの救いです。
私はこの件以来
結婚式やウエディングドレスに
1ミリも憧れを持つことはなくなりました。
姉は母のことを心から切り離して
挙式や披露宴の間は
「見えない人」として母を扱っていました。
ですが、人生一番のハレの日に
影を落としたのは間違いありません。
母の暴言や妨害と戦ってまで
結婚式をしようとは
私には思えませんでした
きっと精神的にボロボロになるまで
口撃されたと思います。
晴れ姿もなく
結婚自体が成功してるとは言えない私ですが
今はこれで良かったのだと
思えるようになりました。
度々このブログで
母の事を綴っていますが
こうして冷静に思い出せるようになったのも
書くことによって
当時よりも客観的な視点が持てるからだと思います。
いつもくだらない回想をお読みいただいて
本当にありがとうございます。
参考になるブログがたくさんあります。
↓↓
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コメント
コメント一覧 (2)
今回も酷いお話しですね‥
お二人ともとても驚いたしお辛かったでしょう
すぐには理解出来ないレベルで驚きました
娘の晴れ姿は泣けて泣けて仕方なかったですけど色んな方がいらっしゃる‥
女は他の女を排除する遺伝子があるのか小さなマウントを取り合うのか比較を好む様に思います
私の姉は結婚式の日に母の美貌を来客に褒められて激怒していました
今日の主役は私なのに‥と
実は私は当時なぜ姉が母を怒るのか理解出来ませんでした
身内を褒められてなぜ怒るのかと
ですが最近少し解った気がします
二人とも女の戦いをしていたんだと気づいたというか
あまり気づきたく無かったですが‥
容姿や器量の格差社会の中で日々折り合いをつけて生活していますが、晴れの席でのバトルは結構激しく出るのかなと思いました
私も結婚式というものに興味がないというよりも恐怖でした 私も挙げなくて良かったと思います
母との強烈なエピソードのひとつを書かせていただきました。
耳に残っている言動は更に酷い物でしたが
あまりに汚い発言だったので、これでもソフトな物を書きました。
ご不快に思われることがあったらごめんなさい。
女性はマウントを取り合う生き物である。
まさにそうだなあと思います。
のあさんのお姉様のお気持ちもよくわかります。
結婚式は一生に何度もない大事なハレの日ですし
例え身内でも、自分以外の人間に注目が集まるのは愉快とは言えないでしょう。
私の母は違う意味で悪目立ちしていましたが、、
今思えば、容姿に恵まれた姉に対して
何かしら思う所があったのかもしれません。
姉が他人から褒められるたびに
酷い言葉でこきおろしていましたから。
結婚式を挙げなかった後悔は私もなくて
あれで良かったのだと思います。
母の妨害にあいながらも強靭な精神力で式を決行した姉もまた
後悔はないと思います。