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10代の終わりにバイト先で知り合い
仲良くなった女友達がいました。

あのころは携帯のメールが
浸透しつつあったころで

毎日、数時間おきに
メールしあっては

くだらない話題で盛り上がってました。

今みたいにラインがあったら
送りたいスタンプいっぱいあっただろうなあ。

彼女はデキ婚だったので
出会った頃はもう旦那さんと
1才の息子がいました。

私はもちろん独身だったので
環境は全然違ったけど

なぜか始めから気が合って
いつまでも話が尽きませんでした。

派手な外見や服装
肩に入った小さなタトゥー。

私は大人しめのコンサバなスタイル。

周囲から見える私達に
共通点はなかったと思います。

でも

彼女の話す言葉は
他の人とどこか違った。

金髪に近い巻髪を
くしゃくしゃさせて
タールのきつい煙草を咥える
その口からこぼれる語彙は

10代には似つかわしくない
抒情的で繊細な言葉だった。

休憩時間が一緒になると
彼女は必ずバッグから
村上春樹や天童荒太の新刊を出して
静かに読みふけっていた。

思えばあのとき
一瞬で彼女に魅了されてしまったのかもしれない。

それからたくさんの本や映画を見て
感想を共有しあい

もちろん10代の女子らしく
安い居酒屋で酔っぱらったり

ちょっとカッコいい男の子を
誘ってダブルデートをしたり

海や温泉に二人で旅行したりした。

あのころの毎日は
彼女がいるだけでキラキラして
終わらないお祭りみたいな日々だった。

当時はわからなかったけど
ああいう風に
誰かと濃い時間を過ごすのは
人生にそう何度もないんだと思う。

そんな彼女との
息もつけないぐらい楽しい日々は
それほど長くは続きませんでした。


・・・長くなりそうなのでまた書きます。

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