卒婚・あたらしい夫婦のかたち

約1年の別居を経てから再同居。婚姻関係は維持したまま『卒婚』を目指します。熟年離婚した毒母との関係は難航中。。

水を売るダンナ

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再就職を果たして
また旦那さんの会社勤めが始まったおかげで
M子夫婦の家計は正常化しました。

ですが、この時期から
旦那さんはM子と
一切口をきかなくなったそうです。

帰宅しても挨拶はおろか
目を合わせる事もなく

自分の分だけ夕食を買ってきて
黙々と食べて、テレビに没頭する旦那さん。

M子は変わらず料理教室の生徒集めに奔走して
忙しくしていましたが
たまに早く帰れそうな時があっても
わざとスタバやファミレスで
時間をつぶして
旦那さんが寝た頃に帰宅するようにしていたそうです。

そんなすれ違いの毎日を過ごしていたある日
M子は旦那さんに告げられました。

「もう離婚してほしい」

結婚する前や
したばかりの頃は
あんなに自分にベタ惚れで
何をするにも自分を優先して考えてくれたのに・・

旦那さんの心境の変化に
ついていけなかったM子は
離婚を切り出す旦那さんも
一時の気の迷いで
すぐに考え直す、と思ったそうです。

ですが、どれだけ話合っても
旦那さんは「離婚したい」の一点張り。

そうこうしているうちにまた数か月経っていって
M子はついに料理教室の起業に
見切りをつける事を決心しました。

起業を諦めて
家事もしっかりして
扶養の範囲内程度の収入を得れば
また普通に暮らしていけるようになるよ、と
旦那さんを説得しますが

M子の気持ちが
受け入れられる事はありませんでした。

そして去年の秋、ついに旦那さんから

「来月中に出ていってほしい」
「俺もここを出て引っ越すから」

と言われてしまいました。

どん底に突き落とされたM子ですが
不幸中の幸いというか
アルバイト先のオーナーが
M子の現状を聞いて
ちょうど人手がいるからこの際
社員としてやっていく?と声をかけてもらったそうで
迷う暇もなく就職。

バタバタと引っ越し先を探して
どうにか新居を見つける事ができたそうです。

こうして別居にいたったM子ですが
まだ離婚届けにサインができない、と言います。

そこまでダメになってるのにどうして?と聞いても

「自分でもわからないけど・・」
「まだ何か残ってる気がして」


と歯切れの悪い感じでした。

卒婚、などと言ってる私が
他人の夫婦にどうこう言える立場じゃないですが
片方がそこまで強く離婚をのぞんでいるのに
はっきりした理由もなく決断できないというのは
あまり心情が理解できませんでした。

M子ののぞむ結婚生活
(旦那さんが生活を支えて、自分は夢を叶える)
はもう既に破綻してるわけですし
その結婚を続ける理由はないように思います。

もしかしたら、真面目な彼女にとって
「離婚」という現実そのものが
あってはいけない「失敗」
みたいに思っているのかも。

私の個人的な意見を書くと
離婚は全然失敗なんかではなく
ただ単純に、合わなかったとか
価値観に変化が起こったとか
そういう事で離れても良いものなんだと思ってます。

勝手な戯言ついでにさらに書けば
M子達の想像する「結婚生活」は
最初からズレが生じていて
お互いの価値観のすり合わせが
足りなかったのかなあと思います。
(旦那さんもどちらかというと
生活を支えてもらいたい側だったようなので)

それか、もしかしたら、、
ワンルームではなく
もう少し広い部屋からスタートすれば
それぞれの生活時間を脅かすことなく
お互いに心のゆとりが持てたのかもしれません。
(問題の本質は変わりませんが。。)

こう言ってしまうと見も蓋もありませんが
8割ぐらいはお金で解決できたかも?

恋愛・結婚・家族の関係を
合理的に考え過ぎるのも
殺伐として良くないですが
それぞれの経済状態は
少なからず関係性に作用するものだなあと
改めて思う出来事でした。

今でもM子は離婚していません。

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M子の自由な生活が羨ましくなって
自分も会社を辞職して
何か始めようと思った旦那さん。

もともと仕事が好きではなかったようで
毎日の会社通いから解放された嬉しさで
仕事を辞めてから一ヶ月ほど
何もせず、ただ家でテレビやゲームに興じて
過ごしていたそうです。

当然、気が気じゃないM子。

家計を支える人間がいなければ
自分も料理教室の起業活動など
してる場合じゃなくなります。

これからどうするのか、
毎日言い争いが続き
旦那さんはしぶしぶと
起業のネタを探し始めましたが

そもそも特にやりたい事が
あったわけではないので


結局見つけてきたのが
一番楽そうに思えた

・アジア雑貨の輸入転売

・超・健康水(仮名)の販売


でした。

アジア雑貨の方は
ベトナムやタイなどで安い雑貨を仕入れて
日本で販売するという転売ビジネスですが
仕組みは簡単でも
目利きのセンスやある程度の初期費用が
必要になる商売です。

こちらはすでに競合が多すぎて
早々に撤退。

残るは「超・健康水(仮名)」の販売です。

皆さんも想像がついてるかと思いますが・・

いわゆるマ〇チ商法というか
ネ〇ミというか
知人に健康水の良さを説明して
ウォーターサーバーを契約してもらい
その知人も販売権を得るので
どんどん子分を増やしてもらうというアレです。

説明会に参加した旦那さんは
会場の熱気にのまれて
その場で数十個のウォーターサーバーを購入。

翌日から友人知人に連絡を取りまくり
水の良さを熱く語る日々が始まります。

旦那さんは結婚半年後で
堅実な会社員から
「水を売る人」になったわけですが

M子も自分の起業活動があるので
そうそう旦那にばかり構っていられず・・

貯金ばかりが減っていく毎日。

それから半年ほどすると
ついに旦那さんの貯金が底をつき

気がつけば学生時代から仲の良かった
友人達からの連絡は途絶えて
旦那さんは孤立していきます。

狭いワンルームには
健康水の在庫の段ボールが積みあげられ
起業のための作業場所を失ったM子は
毎日の大半を近所のファミレスで過ごしたそうです。

M子は起業と並行して
短時間のアルバイトを始めますが
それは家計のためというよりは
自分の起業活動や料理教室の準備資金のため。

家賃や光熱費などは
すべて旦那さん名義なので
来月の家賃が支払えなくなった旦那さんは
やむなく水を売るのを諦めて
再就職のための活動を始めます。

そして、前の会社よりも収入や待遇は落ちますが
ある会社に正社員として再就職する事が叶いました。

しかしその時点で旦那さんの気持ちは
完全にM子から離れてしまったようでした。


続きます。。

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ワンルームマンションで
新婚生活と同時に開始した
料理教室の起業活動で
M子は営業や人脈作りにいそしみ
自宅では生徒募集のためのサイトや
SNSでの宣伝作業に
昼夜を問わず没頭していました。

一方で旦那さんは
変わらず会社勤めを続けますが
今までの気ままな独身生活と違い
帰れば狭いワンルームで
妻の活動を邪魔しないように
ひっそりと静かに過ごし
多忙を極めるM子の代わりに
夕食を作るなどの家事をこなしていました。

M子が「仕事を辞めて起業したい」という夢を
結婚前から聞いていたので
旦那さんも納得して「応援するよ」と
言ってしまった手前
いまさら協力を拒むわけにはいきません。

しかし、旦那さんが思い描いていた
自宅に帰ると手料理が用意されていて
洗濯や風呂の世話もしてくれるという
いわゆる「新婚生活」は微塵もありませんでした。

徐々に不満を募らせる旦那さんですが
(良く言えば)優しく争いを避けるタイプなので
M子に対して不平を言う事はできなかったようです。

そしてまた旦那さんは
M子の仕事能力を過大評価していました。

M子がこの勢いで起業して
それが軌道に乗れば教室が増えて
数年のうちに大金が入るようになり

自分も(やりたくもない)会社勤めを
辞めて、M子を手伝いながら
自由に暮らせるのではないか


という甘い夢を見ていたそうです。

まさにこの赤字で書いた部分が
2人がお互いの事をわかっていなかった
キーポイントなんだと思います。

M子が結婚相手に望んだのは
「生活(経済)を支えてくれて、
自分の活動を応援してくれる人」

だったので

旦那さんの「応援するよ」は
生活費諸々を支払ってくれる
という意味あいが大きく
自分の料理教室を家計の柱にしようとは
思っていなかったんだと思います。

実際にM子がお試しで開催した
料理教室にお付き合いで参加してみましたが
特に専門的な知識があるわけでもなく
素人に毛の生えたレベルの内容で
わざわざお金を払って通いたい人がいるようには
思えませんでした。
(後にM子は挫折して起業を諦めています)

もともとM子としても
趣味程度の得意な事を
友人知人たちとシェアしあって
パートに出るぐらいの収入があれば良い
というぐらいの熱意だったのだと思います。

しかし、一向にM子の収入が上がらず
いつまでも経済的&家事負担が変わらない旦那さんは
ストレスが最高潮に達してしまいます。

そして、社会的しがらみもなく
毎日楽しそうに暮らすM子のように
自分も自由に暮らしたい、と考えるようになり

結婚半年後に
旦那さんも会社を辞めてしまうのでした。


もう少し続きます。。

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私の話ではなく
友人の話です。
タイトルが紛らわしくてすいません。

小学校のクラスメートだった
古い友人M子は
3年前に結婚しました。

ずっと結婚したがっていて
1年にわたる(熾烈な)婚活に敗れ
もう諦めかけていたときに
ふとしたきっかけで知り合った
1つ年下の男性に熱烈にアプローチされて
めでたく結婚が決まったので

ああ、やっぱり人の縁というのは
タイミング次第なんだなあと
妙に納得したと共に
M子の幸せを単純に喜んでいました。

結婚式に出席しで
初めて旦那さんとお会いしましたが
ザ・好青年という雰囲気で
新郎挨拶のスピーチも
感動的な内容で
こちらまで涙ぐんでしまいそうな
良いお式でした。

そのまま2人は
幸せに暮らしているものだと思ってましたが・・

半年に一度ぐらい来る
M子のLINEには新婚ムードがなく
旦那さんの話題もほとんど出ないので
少し違和感がありました。

そして、去年の年末に
久しぶりに会ったM子は
すでに旦那さんとの別居のための
引っ越し作業の真っ最中だったのでした。

疲弊しきった様子のM子を
都内の日帰り温泉に誘ってみると

「ストレスで頭がおかしくなりそうだったから
すごく嬉しいお誘いだよ、ありがとね」

と喜んで来てくれました。

当日、久しぶりに会ったM子は
見た目にはっきりわかるぐらい痩せていて
几帳面な彼女らしくきちんとメイクはしていますが
温泉に入った後の素顔を見ると
眉間に刻まれた深いシワが目立っていました。

当たり障りのない話をしていると
やがてM子が別居にいたった顛末を
語りはじめました。

そもそもM子夫婦は
結婚と同時に新しい新居を構えることはせず
旦那さんがずっと住んでいた
ワンルームマンションに
M子も一緒に住み始めるといった形で
新婚生活が始まりました。

そしてM子は結婚と同時に
今まで勤めていた正社員の仕事を退職して
以前からやりたかった
料理教室の起業の準備を始めます。

後から考えると
この頃から2人の気持ちに
齟齬が生まれていたようでした。


長くなりそうなので続きます。。

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