途切れがちなメールのやり取りを
ごくたまに送りあい
彼女に次に会ったのは
入院事件の5年以上後の事でした。
私はそのとき少しだけ
和服に凝っていて
古着の着物や帯を買うのが
趣味になっていました。
メールでふとその話をすると
「私も着てみたい」
というので
喜んで自宅に招きました。
すでに今の夫と同棲を始めていたころです。
夫が不在の時に来てもらい
あれこれと着物を出しては
習ったばかりの着付けをしてあげるつもりでした。
駅に迎えに行った私は
ほんの数メートル前に立つ彼女のことが
一瞬わかりませんでした。
ギャル系の露出高めの服や
いつもの綺麗に巻かれたロングヘアではなく
地味な薄茶色のトップスに
ゴワゴワした暗い色のロングスカート。
そして、肩のあたりまでカットされた髪は
ところどころ色の違うザンバラ髪で
ノーメイクの顔は土気色をしていました。
驚きが顔にでないよう
極力普通の顔で微笑む私に
どこか落ち着きのない様子の彼女。
車に乗りこんでくると
すぐに、彼女の異変に気がつきました。
駅によく寝ている人。
そう
ホームレスのような臭いが
彼女から漂ってきたのです。
家に向かう間
関係のない芸能人の話や
テレビで見たお笑いの話などして
今の彼女の暮らしには
触れないようにしました。
自宅に着いてからも
所在なさげにあちこち見まわして
沈黙を恐れるように
しゃべり続ける彼女。
はしゃいで選んだ着物は
以前の彼女らしい深紅に梅の柄の小紋。
これを着物市で見かけたときに
なんとなく彼女をイメージして買ったので
すごく嬉しかったです。
長襦袢を着つけると
彼女がうんと細くなってるのがわかりました。
少しずつ
最近飲んでるお店のこと
昔の共通に友人のこと
など話だしたので
何気なく、今の生活を聞いてみました。
彼女は言葉を選ぶように
「うん、今ね。。」
「生活保護、受けてるんだ」
と言いました。
つづきます。。
昔の親友が生活保護を受けていた1
昔の親友が生活保護を受けていた2
昔の親友が生活程護を受けていた3
昔の親友が生活保護を受けていた4
昔の親友が生活保護を受けていた5
参考になるブログがたくさんあります。
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