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陳述書の内容や
補足部分をできるだけ丁寧に伝えて
話終えると調停委員さんは

「わかりました。ありがとうございます」
「それでは相手方にも伺ってまいりますのでお待ちください」

と言って部屋を出ていきました。


たった30分話しただけですが
手や額に汗をかいて
ぐったり疲れてしまいます。

この建物のどこかに夫がいて
これからあちら側からの意見を聞くんですよね・・。


私の話との矛盾点を指摘したり
モラハラなどしてない!と否定するんだろうな。

夫の話はまわりくどく、
何が言いたいのかよくわからない事が
しばしばありますが

調停委員さん達は正確に理解できるだろうか。


室内にある小さな時計の
秒針の音が「コチ コチ」と響く中、
頭の中をいろんな感情が駆け巡ります。


あの家での息詰まる時間。

2人いるのに
1人でいるよりも強い孤独を感じた日々。

しんどくて、夫に頼りたい時に
冷笑されて突き放された瞬間。

こちらの考えを理解してほしくて
何時間も必至で伝えたのに
まるっきりとんちんかんが返事が返ってきた時。

勝手にお金を使われて
理由を聞くと逆ギレされた時。

私の常識や性格がおかしいと
自尊心を踏みにじるような罵声を浴びせられた時。

毎晩大量にお酒を飲んで
何時間も愚痴を聞かせられた時。


つらくて情けなくて
絶望した日々の気持ちが甦ってきます。



それでも、頭を上げて
別居を決めて行動に移して
今は調停まで来れた。


前を向いて闘わなくては。


その時、ガチャっとドアが開いて
調停委員さんが戻ってきました。

「お待たせいたしました・・」


長くなるので続きます。


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