<【ゴミ屋敷】②退室立ち合いで見た壮絶な光景>

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夫の管理する賃貸物件の退室立ち合いを代行。
・退室者Nさん(71歳男性)
・長屋住宅に25年居住されてましたが6ヶ月の家賃滞納の末、退去勧告。





長屋のゴミ処理&退去の日がやってきました。


前回の猛烈な異臭に備えて
不織布マスクなんて甘っちょろい物はやめて
夫の会社にあった
現場作業用の防塵マスクを準備。


汚れてもいい服の上に
会社の作業着(これは暑くて失敗だった)を重ねて
安全靴と、底の固い上履きも用意しました。


今日も民生委員が同行しますが
具体的な作業は
私とゴミ処理作業員の方、合計3名で行います。


かかる費用は
行政と大家さんの折半。


ゴミを処分するだけでも
結構な金額になりそうなので
大家さんには気の毒ですが

「長い間住んでもらったしねえ、仕方ないよ」

と、Nさんに同情的なようでした。


また勝手口から
(玄関の方がゴミが高く積まれて出入りできないので)
Nさんを呼びだし、
作業の間は外で待機してもらう事に。


まずはキッチンから
大量の缶やペットボトル、
腐った生ゴミや食べ残してカラカラになった
カップ麺や焼きそば容器などを
ゴミ袋につめこんでいきます。
(正体不明の虫がぞろぞろ出てきて悲鳴)


当日は雨だったので
暑さはマシでしたが
湿度が高くて
室内の空気がさらによどんだ感じに。。



最初はゴム手袋だけしてましたが
割れた食器や
よくわからない先の尖った物も出てくるので
軍手+ゴム手袋に変更。


ゴミ処理専門の作業員の方は
さすがに慣れたもので
私の倍ぐらいのスピードで
どんどんゴミ袋を外に出していきます。



キッチンの床が見え、
流し台やコンロなども見えてくると

「ああ、こんな台所だったのか」

とわかりますが

冷蔵庫はもちろん、
電子レンジ、炊飯器なども
ゴミに埋もれて使えてない状態だったんでしょうね。


それで、カップ麺や
コンビニ飯を買うようになり
空の容器が増えてしまい
ますます自炊できずに
生活が荒んでしまったのだろうか。



キッチンの一角に
崩壊して倒れかけている
食器棚を発見。


棚の中に
何やら土?のような物が
詰まったお椀がありました。


ゴミ袋に入れようとすると

いつの間にか、Nさんが近くにいて


「それはゴミじゃない!」
「それで爪の間の汚れをとるんだよぉ」


と言って、
私からお椀を奪いとり
外に出て行きました。


防塵マスクのおかげで
悪臭はほぼ感じとれませんが

あんな、腐った土みたいなもので?
爪の間の汚れを取る??



理解不能ですが

Nさんなりの何かが
あるんでしょうね。。



私物を無理に捨てるわけにはいかないので
放っておきましたが


その後、和室の掃除に入った時も
たびたびNさんが来て

それはまだ使うから捨てるな

思い出の品だから持っていく

と、作業にストップが入るので
なかなか片付けが進まず。。


見かねた民生委員が
Nさんを少し離れた場所に連れだし
話相手になってくれていたようです。



この時は早く作業を終わらせたくて
たびたび口を出してくるNさんの事を
疎ましく感じてしまいましたが

Nさんが最もよく使っていたであろう
6畳の和室を片付けているときに
その事を反省することになるのでした。。



つづきます。


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