<新型コロナ療養記録⑩~過酷な弁当配給に並ぶ~>
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初日は施設側の手違いや
セルフで部屋の掃除をしたりして
あっという間に時間が経ち
気がついたら
館内放送が流れてきました。
(室内のスピーカーからも聞こえる大音量)
入所者がドアの外に出られるのは
1日3回、弁当とゴミ出しの時のみ。
この施設は900室以上あるので
奇数階、偶数階と30分ごとに
時間がきめられています。
私は奇数階だったので
・朝(8:00~8:30)
・昼(12:00~12:30)
・夕(18:00~18:30)
の間にロビー階まで降りて
用事を済ませることになります。
初回は様子もわからず
慣れていなかったので
18:05ぐらいに廊下へ。
すると、すでにエレベーター前は
人だかりができており
コロナ禍では考えられない
「密」状態で乗り込みます。
昔の満員電車みたい。。
ただ、この時は
私がいた階より上に
まだ療養者を入れてなかったようで
空の状態で来るエレベーターに
乗れば良いだけでした。
(翌日からは上階にも続々と入所者が増えて、満員のエレベーターが降りてきて乗れない状況に)
ロビー階に降りると・・
配布場所に向かって
長~~い列ができています。
みなさん、部屋着姿で
非常にラフなスタイル。
私も長袖のTシャツと
てろっとしたパンツで並びます。
ホテルでこんな恰好のまま
室外にいるなんて妙な感じですが
翌日からは慣れてしまい
テキトーな髪形・服装でも
平気になりました。
(もちろんスッピン。湿度80%なのでメイクしてもすぐ崩れます)
中央に弁当が置かれたラック。
ぐるりと囲むように
水とお茶のペットボトルが
ありますが・・
「野菜ジュース」
「インスタント味噌汁」
「コーンスープ」
「お茶のティーバッグ」
「紙コップ」
「トイレットペーパー」
などは名札のみで
棚は空っぽ。
後でわかりましたが
弁当以外の備品や
紙パックジュースなどは
朝の配給であらかたなくなり
補充はされないようです。
これは是が非でも
翌朝の配給に来なくては。
水とトレペは
確保しておきたい。
(部屋に替えがなかったし)
各自、弁当と箸を
ビニール袋に入れると
素早くエレベーターへ戻っていきます。
行動できる時間が少ないので
早く動かないといけないのですが
熱があるのか
咳込んでふらふらしてる入所者さんは
並ぶだけでもしんどそう。
私が見たかぎりでは
ほとんどの人は
症状がなく元気そうですが
1割ぐらいの人に
咳などが見受けられました。
もちろん、ひどく悪化したら
医療施設に移送されるのでしょうが
やはり療養ホテルは
元気な人が前提の過ごし方になってますね。
(20~30代の人が中心でたまに5~60代らしき人も見かけました。ちなみに入所条件は65歳未満です)
配給がある前の準備段階で
軽く「脅し」の館内放送が入る事に
驚きました。
『ただいま、スタッフがお弁当の準備をしております。入所者の方は絶対に廊下に出ないでください。万が一ドアの外に出た方がいるとスタッフが作業できず、お弁当の配布時間に影響が出ます。お弁当を受け取ったら速やかに部屋に戻り、絶対に外に出ないでください』
という趣旨のアナウンスが
1日3回流れるので
欝々とした気持ちになりますが
これも慣れるしかありません(-_-)
しかし長期間いると
メンタルが削られそうだなあ。
完全に「管理されてる」ので
悪い言い方をすると
「家畜」っぽいんですよね。
まあ全ては感染対策のためなので
仕方ないし
無料で宿泊させてもらってるので
文句は言えません。
(言ってるけど)
入所1日目、初のお弁当です。
あまりの備品の少なさに
不安になって水とお茶を
多めに持ってきました。
(特に制限はないようで、お弁当を2つ持っていく人もいた)
鮭と鶏そぼろの上に
鶏の照り焼き?と
野菜の煮物が乗ってます。
お味は普通。
私は少しご飯を残しましたが
成人男性や健啖な方には足りないかも。
そういえば書き忘れましたが
入室してから何度か電話があり
(おそらく)看護師さんによる
簡単な問診と症状の聞き取りがありました。
そして毎朝7:00と夕方の16:00に
指定されたサイトから
体温・酸素濃度・脈拍などを
記入することが義務づけられています。
これを15分以内に行わないと
生存確認のために
防護服のおじさん達に
突入されるそうなので
絶対にはずせない作業。
(スマホがない人はどうするんだろう?電話で伝えるのかな?)
夕食後、夫に現状報告をすると
「ふーん。まあそんなもんじゃない」
「俺、今日はまだホテル泊まる事にした」
えっ(゚ω゚;)
せっかく私が入所できたのに?
自宅を出る前に
出来る限り消毒をして
あちこちアルコールをかけまくり
夫が戻った時にも
自分で消毒してもらえるように
玄関にスプレーとビニール手袋を
置いてきたんですが。。
「だってまだウイルスが消えてないかもしれないじゃん」
「怖いし、明日の夜遅くに帰ることにするわ」
そうですか(-_-)
まあ、オミクロンは感染力強いし
夫の言う事は
間違ってはいないと思います。
微妙な気持ちにはなるけどね。
うーん、ということは
もう1泊分のホテル代が
かかるのね。
4泊分浮かせられると思いましたが
3泊分にしかならないなあ。
しかしこれを書いている
7/29現在はさらに感染者が増えて
ホテル療養は4~5日待ち
(そんなに待ってたら療養期間が終わりそう)
食料品お届けの「うちさぽ東京」も
"食料に困っている人のみ"の条件が付き、
人数分ではなく
1世帯に1セットに変更されたようです。
7月初旬に感染した私は
カオスになる直前で
まだ良かった方なのだろうなあ。
夫婦2人世帯のウチの場合は
自宅で隔離が無理だと判断したのと、
夫の宿泊費捻出が厳しいので
ホテル療養に申し込みましたが
自宅に十分なスペースがあったり
自腹で陰性者が自己隔離できる
財力のある人は
ホテル療養は不要でしょう。
各県もだんだんと
診断不要・怪しい症状が出たら
自宅で治してね
という方向になっていますが・・
ホテル療養含め諸々のサポートも
そのうちにカットされていくんでしょうかね?
続きます。
参考になるブログがたくさんあります。
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