<②【客の高齢化問題】「あんたの会社は詐欺だ!」>

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前回の続きです。
おばあさんは家の中から
1枚の名刺を持ってきて
私に差し出します。
私はその場でその工務店さんに電話をして状況を確認すると・・
「いや?うちでは穴があいてるなんて言ってないっすよ」
「塗装が劣化してきてるから」
「そのうち塗り直しが必要かもね~と言っただけです」
全然ハナシが違う(-_-)
穴があいてるとは言ってない、
と言うとおばあさんは
私からスマホを奪い取り
「この前穴があるって言ってたじゃない!」
「このままにすると人が落ちて大変でしょ!」
「ちゃんとこの人(私)に言ってやってよ!」
おばあさんは
しばらく工務店の人に
わめき散らしていましたが
体よく通話を切られたらしく
ぶつぶつ言いながら
スマホをエプロンのポケットへ・・
「あの、それ私のスマホです(;^ω^)」
ああ、嫌だなあ(;´Д`)
何だかものすごく面倒な状況になってる。
というかこの人、認知症気味??
しかし全然納得していないようなので
再び見積書を見せながら
丁寧に説明をこころみます。
「こんなの、覚えてない!」
「見積もりなんて普通よく見ないでしょ」
(いや、ほとんどの人が細部まで見るものです)
「とにかく覚えてない!」
「◯十万も払ったんだから、3階も取り替え工事のはずだった!」
「それを塗装でごまかしたアンタの会社は詐欺だ!」
「警察呼んだっていいんだからね!」
詐欺(・ω・ )
さすがにそこまで言われたら
こちらも穏便ではいられない。
「いいですよ。警察呼んでください」
「少し時間かかりますけど、弊社社長(夫)を呼びます」
「それと工事内容の全記録を持ってきます」
「うちでは必ず施工前と後の写真を撮ってありますので確認してください」
「必要であれば工事に関わった協力業者さん全員に内容を確認してもらって結構です」
「あと息子さんいらっしゃいましたよね?」
「同席してもらってください」
息子を呼んで欲しい、と
口に出した瞬間
おばあさんの顔色が変わりました。
「息子は・・ホラ、いろいろ忙しいからねえ。。」
「じゃあ電話でも構いません」
「今回の経緯を息子さんにもお話してご説明したいので」
「◯◯さんもその方が安心ですよね?」
「えっと、、とにかくアタシはよくわかんない」
「10年も前のことだし・・」
「本当に穴、あいてないの?」
「あいてませんし、契約書通りの工事をしてます」
「あっそう・・」
「そういえばアタシこれから用事あるから」
「もういいです、帰ってください」
はーーー(;´Д`)
やれやれ。
なんかもう、ドッと疲れが。
息子の話をした時の態度を見ると
こういう騒ぎを起こすのは
これが初めてじゃないかもなあ。
OB客さん達も
どんどん高齢化しています。
工事に関しても
言った言わないが必ず出てくるので
数年前から、どんな小工事でも
かならず契約書を交わすことにしていますが
今後もこういうトラブル、
増えてくるんだろうなあ。
もちろん良いお付き合いをしている
お客さんの方が多いですが
請負側も、ある程度自衛しないと
訴えられでもしたら面倒です。
そのうちこういう問題が頻発しすぎて
すべてのやり取りを録画する、
みたいな時代が来るかもしれませんねえ。
参考になるブログがたくさんあります。
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